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「感動を与える演奏を目指して」
皆さん、生演奏の音楽を最近聴いたのはいつですか?ぜひ一度、道警の音楽隊の生演奏を聴いてみて下さい。2005年に実施された愛・地球博では「世界のおまわりさんコンサート」が実施されるくらい、世界各国の警察に音楽隊があるんですよ。北海道民の方々へ素敵な音楽を届けてくれるホルンを担当している加我麻理子さん(27歳)にお話を伺います。
 では最初に、「音楽隊」という仕事について教えてください。
音楽隊の仕事は、交通安全運動や防犯運動などを目的としてパレードや演奏を行ったり、小学校や中学校などの音楽鑑賞会で演奏したりしています。10名のカラーガード隊と指揮者を含め28名の音楽隊で全道各地を回っています。
 外部での演奏活動がないときはどんなことをしているのですか?
ひたすら練習です。9時から10時半くらいまで、体を動かしながらトレーニングをして、10時半から12時まで演奏の練習をします。午後からも休憩を挟みながらひたすら練習ですね。
 では、演奏会がない日は1日6時間以上も練習しているのですね!すごい練習量ですね。こんなことを聞くのも恥ずかしいのですが、音楽隊の皆さんは警察官なんですよね?
音楽隊は警察官と事務職員で構成されています。ちなみに私は警察官です。(笑)
 加我さんは警察官になられて何年目になるんですか?
今年で7年目になります。
 警察官になろうと思ったきっかけは何ですか?
高校卒業後は進学ではなく就職を希望していました。当時はただ漠然と「安定している公務員がいいな」と思っていて、警察や市役所など何種類かの公務員試験を受けました。でも1回目のチャレンジは駄目だったんです。試験に落ちてから本気で公務員を目指そうと決心し、公務員試験受験のための専門学校でみっちり勉強しました。2回目のチャレンジではれて警察官採用試験に合格したんです。もともと公務員の中でも「警察官はかっこいいな」という憧れがあったので、合格したときは「やった!!」という気持ちでした。今振り返っても、勉強勉強の毎日でかなり辛かったので、合格したときは本当にうれしかったです。
 諦めずに努力して、念願の仕事に就いたわけですね。最初から音楽隊に配属されたのですか?
いいえ。違います。まず、最初の10ヶ月は警察学校に入り、柔道や剣道、その他様々な訓練をしました。法律の勉強もたくさんしましたね。その後、交番に配属されました。交番での仕事は地域の人たちと密接に関わっているので、私を見かけたら声をかけてくれたり、地域の方の協力が必要なことには快く応じてくれたり、人と人のふれあいや信頼関係の大切さを身をもって経験しましたね。新米の私にも「お巡りさん」と声をかけてくれる人がたくさんいて、その度に「私はお巡りさんになったんだな」と妙に実感できてうれしかったことを覚えています。
約3年交番勤務をしていたのですが、希望を出していた音楽隊への配属が決まり、平成17年から今の仕事をしています。初めての定期演奏会「道警ふれあいコンサート」のときは、とても緊張しました。今でも「道警ふれあいコンサート」のときは当時のことを思い出して、余計に緊張してしまいます。(笑)
  音楽隊の仕事に希望を出していたということですが、以前から何か楽器をやっていたのですか?
はい。小学校ではスクールバンドに入っていて、中学高校では吹奏楽部でトランペットをやっていました。実は、小学校のときにスクールバンドに入ったきっかけが、道警音楽隊の演奏を聞いたことなんですよ。学校の音楽鑑賞会で演奏してくれたときに、「かっこいい!私も楽器を演奏してみたい」と思ったんです。私が通っていた小学校には、運よくスクールバンドがあったので、早速入りました。やりたいと思ってすぐにできる環境だったので、恵まれていたと思います。
 音楽が好きになるきっかけになったのが道警の音楽隊で、今そこで働いているなんて運命を感じますね!音楽隊の仕事の魅力はどんなところですか?
いろんな場所で演奏しますので、たくさんの人と出会えることと、演奏を聴いて喜んでくれることが一番の魅力ですね。小学校にもよく演奏に行くのですが、私のように演奏を聴いて音楽や楽器に興味をもってくれる子どもがいるかもしれないなと思うと、更にやりがいを感じます。
 今度は加我さんが影響を与える番ですね!今後の夢やチャレンジしたいことはありますか?
警察官になってから「こんな仕事もあったんだ」と気づいたものもあるくらい、警察の仕事ってたくさんあるんですよね。音楽隊に配属されてまだ3年目なので、当分は腕をみがいて、人に感動してもらえるような演奏をたくさんしたいと思っています。もっと先の目標としては、音楽隊以外の仕事にも積極的にチャレンジしていきたいですね。
 いくつになってもチャレンジする姿勢って大切ですよね!最後にこれから社会に出て行く子どもたちにメッセージをお願いします。
いろんなことに興味を持つことが大切だと思います。どんどん外に出かけて、色んな刺激を受けて、「好きだな」と思えるものを1つでも多く見つけてほしいと思います。たとえそれが仕事とは直接結びつかなくても、長い人生の中できっとプラスになると思います。どんなことでもいいので、好きなことを見つけて、それを目標にしてみる。そして、それに向かって頑張ってみる。そういう経験をたくさんしてほしいなと思います。
 目標を持って頑張っている加我さんの言葉には、とても説得力がありますね!加我さんありがとうございました。
【編集後記】
笑顔を絶やさず、とても楽しそうに仕事のことを話す加我さん。そのきらきらした笑顔と対照的に、練習中の真剣な眼差しがとても印象的でした。「たくさんの人を自分たちの演奏で感動させる」という大きな目標を持って日々頑張っていることがビシビシ伝わってきて、「日々の生活に目標を持つことは大切だな」と強く感じたインタビューでした。(めぐたん) |
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