警務部警務課採用センター














巡査部長 成田麻知子さん
「人が好きであることは警察官に向いている要素です」
昨年の警察官採用試験受験者は4,961人。説明会などに参加する人数はきっとこの何倍もいます。こんなにたくさんの方たちと日々接している、採用担当者はいったいどんな方なのでしょう。採用担当者のひとりである成田麻知子さんにいろいろ質問してみたいと思います。

yumetan_s
警察官になろうと思ったのはいつごろからですか?
高校生の頃には警察官になりたいと思っていました。きっかけは正義感が強かったこともあるのですが、友人からも「警察官に向いているよ」とよく言われていました。

yumetan_s
成田さんはどんな高校生だったのですか?
テニス部に所属していました。弱小チームだったのですが「弱くても頑張るぞ!」という気持ちで練習に打ち込んでいました。テニスは小学校の頃から続けていたのですが、女子部の部長となりチームをまとめていくことは本当に大変でした。

yumetan_s
高校を卒業して警察官になったのですか?
両親の薦めもあり大学へ進学しました。警察官になるなら法律を勉強しておいた方が良いと思い、法学部を選びました。

yumetan_s
警察に入ってどのような仕事を経験しましたか?
警察学校を卒業後、千歳署の空港警備派出所に勤務しました。そこは交番とは業務内容が違うため、警察官としての仕事を覚えることができないのではないかとか、交番に配置になった同期に遅れをとるのではないかと心配したこともありました。でも自分の出来ることをやろうと思い、目の前にある仕事に一生懸命取り組んでいました。そんなとき、殺人事件の捜査本部をお手伝いすることになり、資料の整理など自分の出来ることを一生懸命にやっていたところ、認められて千歳署の刑事第一課の強行犯係の刑事に抜擢されました。
yumetan_s
ちゃんと仕事振りを見てくれる人がいたのですね。
はい。上司から「自分の出来る仕事を早くやりなさい」と言っていただき、私が出来ることを率先してするようにしていました

yumetan_s
強行犯係というのはどのような任務を持っているのですか?また、その後はどのような経験を積まれたんですか?
強行犯係というのは、殺人や強盗、強制わいせつなどの凶悪犯罪の捜査を担当している係です。ここで性犯罪など女性の被害者に対するケアやサポートの大切さを学ぶことができました。その後、本部の機動捜査隊へ移動となりました。機動捜査隊というのは24時間3交替勤務で市内をパトロールしているのですが、事件が起きると真っ先に現場へ駆けつけ、犯人の逮捕や被害者の方から話を聞く仕事です。無線で事件発生の連絡が入ると車の屋根に赤色灯を上げて現場に向かうシーンをドラマで見ることがあると思いますがまさにそんな感じです。ここで刑事としての経験を積むことができ、また、この時期に昇進試験を受け巡査部長になりました。

yumetan_s
昇進するために試験があるのですね。
はい。幹部警察官としてふさわしい人物かどうか、また、実務についての能力が備わっているかどうかを試される試験です。犯罪は時代とともに多様化しています。犯人よりも知識がなければ取り調べをすることも出来ません。日ごろから色々な情報を収集して勉強し、犯人を捕まえる能力を高めることが大切です。

yumetan_s
そうですよね。犯人の方が詳しかったら、犯人にだまされてしまっても分からないですよね。その後は?
紋別署に行きました。私は札幌生まれの札幌育ちで札幌の近郊から外へ出たのは初めてでした。紋別では、事件が起きたときに指紋や足跡をとったりする鑑識や、詐欺や選挙違反などの知能犯罪を担当していました。平成18年の4月より今の採用センターに勤務しています。

yumetan_s
採用センターでは主にどのような仕事をしているのですか?
採用センターの名称の通り、警察官の採用に関して募集から採用試験、警察学校への入校の手続きまで行っています。特に警察の仕事を広く知ってもらうため、受験希望者だけでなく、保護者や学校の先生に対しても採用説明会に参加していただいたり、また、学生以外の応募資格のある方にも参加していただけるよう、平日だけでなく夜間や土日に開催することもあるんですよ。こちらから学校に出向いて採用説明会を開くことも数多くあります。

yumetan_s
成田さんが採用担当者として心がけていることはありますか?
警察官を希望する人にとって初めて接する警察官が採用担当者です。受験希望者は採用担当者なら警察のことを全てわかっているだろうと思っています。その人にとって私は警察官の代表なんだという気持ちで対応するように心がけています。

yumetan_s
どんな人に警察官になって欲しいと思っていますか?

私は警察官になるために特別な能力や技術は必要ないと思っています。柔道や剣道も警察官になってから学びますので、全く出来なくても大丈夫です。でも人と人とのつながりを大切にする気持ちを持っている人に警察官になって欲しいですね。「人が好き」と言える人に警察官になって欲しいと思います。

yumetan_s
「人が好き」と言える人ですね。
はい。「人が好き」な人は、人の心の痛みがわかる人だと思うからです。

yumetan_s
最後に警察官を目指す人にメッセージをお願いします。
警察官の仕事は決して楽な仕事ではありません。でもそれを上回るやりがいを感じることができる仕事です。なぜなら警察官は誰かのために自分が役立っているということを実感できる仕事だからです。

【編集後記】  
採用担当者として、警察の代表としての意識を持って常に行動する成田さん。ひとは生まれてから色々な役割を通して自分らしさを確立していきます。「子ども」という役割から、児童・生徒・学生、そして働く人、配偶者、親という役割もありますよね。大切なのはいかにその役割を果たしてきたのか、ということ。成田さんのお話を聞いて、自分の出来ることを見つけ出しコツコツとやり続けることで警察官としてのプロ意識が育っていくということを成田さんの気持ちのこもったお話を聞いていて感じました。(りきたん)