社会人講師活用型事業~動物のお医者さんのはなし~授業実施しました☆

~経済産業省/社会人講師活用型教育支援プロジェクトの今年2回目の授業を実施しました~

 

7月7日(水) 札幌市立H小学校にて、You Pet Clinicの院長 松久 祐貴氏による特別授業「動物のお医者さんのはなし」を実施いたしました。


冒頭、担任の先生から、単元「生き物の体のしくみ」について振り返りを行っていただきました。

「先生が、人の体の中の働きを言いますから、それにあてはまる内臓を答えてください。こう、呼吸を・・・」

「はい!肺!」「ハイ!!はい!!肺!!」

「では・・体中に血液を送るのは?」

「はい!心臓です」

さまざまな内臓を思い出しながら子供たちが答えていきます。

「ひとの体の中にはいろいろな内臓がありましたね・・・。

さて、今までの授業では人間の体について学習しましたが、

今日は、いろいろな動物やウサギの体のことを教えていただく先生をお招きしています。」

 

ここから松久先生による授業がはじまりました。

 

まずは、『獣医』とはどういうものか、どうして獣医になったのか、またそのお仕事内容についてお話していただきました。

一口に獣医といっても、働く場所は様々です。

動物園の獣医さん、牛や馬を専門に診る獣医さん、製薬会社で研究する獣医さん・・・

そして松久先生のように家庭で飼われている動物を診る動物病院の獣医さん。

獣医とは(YouPetClinic) 018.jpg

動物病院の一日の流れ、動物病院にはどんな動物がくるのか、動物の体温はどこで測るか・・・

というお話から

学校でご用意いただいた人体模型と比較しつつ、動物のレントゲン写真をみながら、病気や怪我について伺いました。

 

 

「この診察台には便利な機能がついてるんだよ。何だと思う?」

「体重計!」

「おっ、よく知ってるね。あたり~。じゃあ、どうして体重を量るかわかるかな?」

血液検査やレントゲンで何がわかるのか、 

専門的な知識も含めたお話をしていただいて前半は終了しました。

(ちなみに、血液検査のγ値でなぜ肝臓の病気がわかるのか?

松久先生の説明を聞いて初めて理解できました。)

 

 後半は心音を聞く実験からスタートです。

・心臓の音はどんな風に聞こえるのか?
・どこに聴診器を当てると音がきちんと聞こえるのか?
・どれぐらいの速さで心臓が打っているのか?

初めての聴診器に子供たちはワクワク

心音聴診器.jpg

「どこが心臓??」

「真ん中より

少し左・・・

そうそう」

 

「おぉぉっ!

ドキドキいってる~~!」

 

 

 

 

 

その後、ウサギの正しい飼い方、糞や尿の状態と病気についてお話していただきました。


この授業プログラムでは、生き物の体のしくみの理解を深め、

人とその他の動物の違いを比較するために「学校で飼育する動物※」を使います。   

                                  ※哺乳類または鳥類が望ましい


今回、授業を実施することが決まったとき、実はH小学校には飼育動物がいませんでした。


学校の大規模工事(耐震工事)のため、飼育小屋が使用できず、

長い間動物を飼っていなかったそうなのです。


ですが、校長先生や担当のN先生のご尽力で、

授業までにウサギをご用意いただけることになりました。

講師にそのことをお伝えしたところ、「ちょうどウサギの飼い始めに授業ができるなら、

ウサギの飼い方や病気についてきちんと子供たちに伝えたい」

と、特にウサギに焦点をあてた内容にしていただいたのです。



私が子供だったころには、学校のウサギ小屋には給食の残り物なんかをあげていましたが

ウサギの体には好ましくないようで(近年ウサギを飼うことについて研究が進んでわかってきた)

 

正しい知識をもって 正しくお世話をしてあげることで寿命を全うできる可能性が高くなるという

当たり前のことに気がつかされました。

 

「動物を飼う」ということは「かわいいから」「一緒にあそべるから」ということだけではなく

『命を預り、育て、守る』ということなんだと 子供たちにもしっかり伝わったようです。

 

~児童アンケートより~

「やっぱり動物はおせわをするのがすごくたいへんだし、

  自分のふちゅういでしんでしまうかもしれないということがわかりました」

 

「『自分のペットにもやってあげたいな』『これに気をつけよう』など思った」

 

ウサギに聴診器.jpg

 

実際にウサギの心音を

聞いてみます

 

初めて触るウサギの

温かさ、やわらかさ

ドキドキとした笑顔で

そ~っと手をのばし

 

講師の松久先生に

場所を教えてもらって

聴診器をあてます

 

人よりずっと早い鼓動に驚く子供たち

 でも驚いても大きな声を出しません

 

ウサギを怖がらせないようにちゃんと気をつけてくれてます

さすが!6年生!!

これからウサギのお世話をするなかで下の学年の子供たちにもしっかり

伝えてくれるにちがいありません

 

 

「楽しくてこれからうさぎをかうのに大切なことをおしえてくれたので、

これからそれをいかしてかっていきたい!もくひょう☆10年☆です」

 

 

実施した授業のプログラムは↓からダウンロードできます。

26 You Pet Clinic.ppt

社会人講師活用型事業~「花火はなんできれいなの?金属が燃える!」授業実施しました★

 

~経済産業省/社会人講師活用型教育支援プロジェクトの今年度1回目の授業を実施しました~

6月15日(火) 札幌市立H小学校にて、株式会社小原商店の煙火事業部 小原部長補佐による特別授業「花火はなんできれいなの?金属が燃える!」を実施いたしました。



まずはクラス担任の先生から、「ものが燃えるための3要素」について

振り返りをしていただきました。

  ・燃えるもの
  ・熱
  ・空気

この3つが揃って初めて物が燃えるということを確認、企業講師の授業がスタートしました。



講師:「クギやスプーンみたいな鉄の塊って燃える?」


児童:「燃えない~!」


講師:「じゃあ、この鉄を細く切ったもの。

    台所でつかう焦げた鍋を洗うスチールウールなんだけど、燃える?」


児童:「燃え・・・ない?」


実際に火をつけてみるとかすかに赤く燃えています。


講師:「燃えてるね。実は鉄も細くしてやって、空気とふれる面積を多くすると燃えるんだ。
     じゃあ、もっともっとこの鉄を細かくしてやったら・・・燃えるかな?」


児童:「燃える!!!」


講師:「鉄粉をお皿に入れて火をつけてみるよ」


児童が講師の周りに集まりました。 燃えるかな?どうかな???

 

鉄粉は燃えるのか?.jpg


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・まったく火がつきません。

児童:「なんで???なんで燃えないの???」

細かくなれば空気とふれる面積が大きくなるはずなのに・・・?

 

講師:「お皿にいれちゃうと、粒がくっつきあって空気とふれる面積が少なくなっちゃうんだよね。
    空気が通るようにしてやると・・・」

といいつつ、綿をほぐして鉄粉を振りかけ、火をつけます。

鉄粉が燃えた.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パチパチと爆ぜながら燃える鉄粉に、歓声があがりました。


修学旅行で洞爺湖へ行くということで、水中花火についてのお話に。

導火線に火をつけた花火の玉を、船からポンポンと投げ落としていく水中花火、
水の中でも火が消えないで大輪の花を咲かせるのには理由がありました。

火薬は一度火がつくと、自ら酸素をつくりだし、燃えることが出来るというのです。
これは火薬に含まれる「硝石」のもつ性質です。
ものが燃えるからにはやはり「燃えるための3要素」が揃っているということなのです。

また、水中花火は水面に半球を描いて見えますが、実は空中でひろがるのと同様、球形に広がっているのだそうです。

 

実験では、鉄粉を使った線香花火作りや、導火線が水中で燃え続ける様子を観察するなどし、
ものの燃えるための3要素を繰り返し確認しました。
また、花火に色をつける鉱石などについても教えていただきました。

花火についての知識、深まったでしょうか?修学旅行で見る花火で、この授業のことを思い出してくれると嬉しいです。

 

↓実施した授業のプログラムはこちらからダウンロードできます

14 小原商店.pdf

北海道サイエンスキッズアカデミー 授業実施の声

道内小学校は夏休みの真っ最中。

特別講師による理科授業も2学期までお休みです。

 

さて、1学期に授業を実施した学校で、アンケートにご協力いただきましたので

その中からいくつか、ご紹介いたします。

 

まずは小原商店さんの授業「花火はなんで綺麗なの?金属が燃える!」児童アンケートより

 

「花火の色が石でもつくられていることがあるからすごいと思いました。

花火をして"これは赤だから○○を使っている"など調べてみようと思いました。」

 

夏休みの夜、花火をしながらお友達と調べてみてくださいね。

 

「ふつうの理科の実験とちがって、すごくおもしろい実験ができたのでとてもうれしかったです。」

 

学校でできない実験も、特別講師の授業の魅力のひとつです。


先生からは

「今回の燃え方の実験においては、授業の内容が"空気"に焦点化されていたことで、

児童は楽しみながらもしっかりと学ぶことができたと思う。」

 

理科の発展授業として行っているので、単元のねらいなど意識して

授業プログラムをつくっていますが

教えるプロの先生にそういっていただけると本当に嬉しいです。

 

次は植松電機さんの「ロケット燃料をの燃え方を学び、打上げ実験をしよう」児童アンケートより

 

「今日の授業の中で学習した『ものの燃え方と空気』は、私の苦手なたんげんです。

でも、今日のおはなしを聞いて、このたんげんが好きになりました。

なぜなら、ものの燃え方がロケットの仕組みになっているとは思ってもいなかったからです。

だから、これからの理科の授業は、世の中のどこの仕組みに使われているか、

どのように役立っているかなどを調べていきたいと思います。

そして理科を好きになっていきたいです。

ロケット作りもおもしろかったです。」

 

「なんにでも挑戦することはとても大事で、あきらめないでやり続けることが必要だと思った。

いつか、自分もひとつのことを研究して、世界とつながりたい。」

 

講師の想いがしっかり伝わったようです。アンケートを読んでまた胸が熱くなりました。

 

先生からは

「授業内容を一般化することに、いつも困難を感じていました。

今回の授業はまさに発展の学習であり、教科書の学習内容が生活や社会に役立つという事を

実感できる授業でした。」

 

企業の方が関わることの意義はまさにそこにあると思います。

また、授業冒頭に先生による振り返りを行っていただいておりますが

これが「授業とのつながり」をしっかりと意識させることにつながっていると思います。

 

次はゼロヘアーさんの「美容師さんに学ぶ水溶液の性質」児童アンケートより

 

「むらさき色のアルカリ性の色に(毛束を)そめる時、

つける前は(カラー剤は)むらさきっぽい色ではなかったけれど、

かみの毛につけるとむらさき色になり、とてもふしぎでした!」

 

アルカリのカラー剤は、あんな妙な色なのに・・・ほんとうに不思議ですよね

不思議の種をどんどん育てていって欲しいです。

 

「とちゅうでおもしろいことを言ったり、楽しくなるようなことを言ったりしていたからまたきてほしい」

「初めてこういう授業をやるので、少しきんちょうしていたけど、

みんなやさしくておもしろくて、楽しかったです」

 

こちらの講師は児童が興味を持てるようにと授業の最初に小ネタを披露されます。

ご自身が子どもの頃の経験から、児童をリラックスさせるように心がけていらっしゃるそうです。

 

先生からは

「水溶液の特性を知るだけではなく、実験活動をすることで

自分事として学ぶ様子が見られました」

 

子どもたちがなるほど!と思えるような授業をこれからも行っていきたいです。

 

今年は指導要領の改訂あり、時間数が増えたり指導内容が増えたりと

学校現場が大変な年ではありますが、その中で特別講師の授業に手をあげていただいて

アンケートにまでご協力いただいて本当にありがとうございます。

 

講師の皆様にも、お忙しい中

子どもたちのためにより良い授業をと、毎回工夫をしていただいて

授業をブラッシュアップしていただいたり

本当にありがとうございます。

 

2学期、3学期といろいろな授業をさらに広く実施していただくために

コーディネーターとして頑張ります。みなさま今後ともよろしくお願いいたします。

ものの燃え方とロケット★ ~札幌市立太平南小学校~

6月25日(木) 

植松電機㈱の植松努さんにお越しいただいて

札幌市立太平南小学校で、6年生53名を対象に

「ロケット燃料の燃え方を学び、打上げ実験をしよう」

という授業を実施しました。

 

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モノが燃えるための3つの条件・・・この間理科で習いましたね

1.燃えるためのモノ

2.熱(火)

3.空気(酸素)

この3つが揃わないと、モノは燃えないんです。

さぁ、ではどうして空気のない宇宙でロケットが飛ぶんでしょうか?

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こうして植松さんの講話が始まります。

 

燃える力を推進力に変える話、

ロケット燃料について

そして「売ってないものは自分でつくるしかない」と気づいたこと

 

座学(小).JPGつくる中で多くの失敗をし、そこから学び、

大きな困難を乗り越えて

初めて自分たちの作ったロケットが飛んだときの涙・・・

お話は「ものの燃え方」からいつしか

「子どもたちが自らを成長させるためにもつべき姿勢」

という子どもでなくても ハッとさせられるお話に・・・

 

 

 

「できない」「知らないからわからない」という言葉は止めて

「だったらこうしてみたら」

に変えていこうよ。

 

子どもたちの心に届いたでしょうか。

 

 

さて、講話の後は、モデルロケットの製作です。

このモデルロケット、おもちゃじゃないんです実は。

ロケットを試作するときに使うもので、アメリカ製。

今回は5~6人でグループを作って、1基のロケットをつくります。

  

ここで、さっきのお話

「"できない"は止めて、"だったらこうしてみたら"」の実践です。

 

ロケット製作9.jpg植松さんからロケットのつくり方の説明はありません。

キットに入っている英語の説明書(もちろん図解はされてます)と

材料を見比べつつ、子どもたちは自力で仕上げなくてはいけません。

「なにこれ~~ 英語なんてわかるわけないじゃん」

多くの子どもがこの言葉からスタートしました。

 

 

 

でも・・・いつしか

「やるしかないじゃん」に変わり

「これってこうかな?」と知恵を出し合い

お互いの得意不得意を補い合って

時に植松さんのアドバイスももらって


予定時間内でつくり終えることができました。

「わかんないからやらない!」

なんていう子はいませんでした。

傍でみていてちょっと胸があつくなりました。


次はグラウンドへ移動です。

いよいよ打上げ実験です。

 

 

打ち上げよう!1.jpg
ロケットには電気信号で点火するので

児童2名が点火係、チームの残りメンバーは

打上げ後パラシュートを開いて降りてくる

機体の回収に走ります。


うまく飛ぶでしょうか?ドキドキの瞬間です。

 

 

 

  

とんだ!!

 

打ち上げよう!4.jpg

  

 

  

授業の最後に、児童からこんな質問が出ました。

「どうしてロケットをつくり続けられたんですか?」

何の説明もないまま渡された英語の解説書に戸惑い、

つくること自体にナーバスになっていた子でした。

「失敗したらどうしようっていう不安な気持ちは僕にもあります。

でも、やってみて失敗してどうしてダメだったのか考えて

その繰り返しを乗り越えてつくることができました。

不安な気持ちは 気持ち だけの問題なんです。

その気持ちさえ乗り越えれれば大丈夫です。」

 

自分で踏み出す勇気を持てば何事にも挑戦できるということですね・・・植松さん

 

子どもたちだけでなく大人にも熱い気持ちを残し

授業は無事終了しました。

H21年度 社会人講師活用型教育支援プロジェクト スタートしました★

子どもたちの理科離れが懸念されている中、

理科に対する興味・関心を広げていくため、

経済産業省では小学校5・6年生の理科の授業で、道内の企業技術者が講話や実験を行い、

「学校で学ぶ理科」が

企業の持つ技術や身の回りの生活に役立っていることを伝える

「社会人講師活用型教育支援プロジェクト」を実施しています

この事業は文部科学省(独立行政法人 科学技術振興機構)が実施する

「理科支援員等配置事業」を支援するもので、


・企業技術者(企業人講師)への協力依頼

・地元企業の商品や技術と理科授業の単元を結びつけたカリキュラムを作成

・教育界・産業界など関係機関のネットワーク構築


などを行っています。

道内では、北海道教育委員会/北海道理科教育センター内SCOT事務局と

札幌市教育委員会/同内SCOT事務局および

北海道経済産業局(委託先:キャリアバンク株式会社~北海道サイエンスキッズアカデミー)が連携し、

企業技術者やOBの協力の下、小学校での理科授業を実施しております。


さて、6月18日 企業講師による今年度初の理科授業が

札幌市立東苗穂小学校にて行われました。

講師は、北広島に花火工場(煙火事業部)をもつ、

ヤマニ株式会社小原商店の不動部長と小原部長です。

6年生の「ものの燃え方と空気」という単元の発展授業として

「花火はなんで綺麗なの?金属が燃える!」というテーマで行いました。


授業の様子が北海道経済産業局のHPで公開されていますので是非ご覧下さい。


北海道経済産業局 HP 記事欄