
『一生懸命にやること』

栗城史多さんは2006年3月に札幌市内の私立大学を卒業した北海道瀬棚郡今金町出身のソロアルピニスト。大学在学中の2003年から登山をはじめ、翌年の2004年6月に海外初遠征で北米最高峰マッキンリーの単独登頂に成功したのを皮切りに、同年12月に南米最高峰のアコンカグア(ポーランドルート、斜度60度の氷壁)、2005年6月にヨーロッパ大陸最高峰のエルブース、アルプス最高峰のモディ、タキュル、モンブランの三山の単独縦走にも成功。続いてアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ登頂に成功したが、2006年1月に南極大陸の最高峰であるビンソン・マシフに挑戦するが、タイムアップで登頂を断念したが、再チャレンジを計画中。単独では世界初となる世界7大陸最高峰の登頂を目指して奮闘中の栗城さんは、夢探サポーターでもあります。そんな栗城さんにインタビューを しました。

ー登山を始めるきっかけは?
登山をしていた彼女にふられたことが、きっかけでした。 でも一生懸命頑張っているうちに徐々に山の魅力には まっていきました。

ーどうして、世界7大陸の最高峰の登頂を目指そうと思うように なったのですか?
大学を卒業する前に自分にとって未知の世界にチャレンジしたいと考えていました。 それで単独で厳しい山の マッキンリー(北米大陸最高峰)を登ることにしました。 マッキンリーを登頂後、帰国するとマスコミの方から、 次はどこを登るのですか?と聞かれ時、 思わずアコンカグア(南米最高峰)ですと答えてしまっていました(笑)。 それから世界の山を通して地球を感じてみたいと考え、世界7大陸の最高峰をめざすことになりました。 良く登山 の世界では、山を征服するという言葉を使いますが、僕の登山は山との対話です。 僕は、人間は自然を超えられ ないと思っています。登頂できるかどうかは、本人がどんなに 努力しても最後は山に選ばれないと登れません。で も、努力を続け、あきらめなければ、 山から認められて登頂できるんじゃないかと、考えるようになりました。

ー子供たちへメッセージをお願いします。
自分はこういう人間なんだと決めつけない方がいい。いま興味のあること、好きなことを一生懸命に やることが 大切です。 僕は登山家としては体も小さいし、バスケットをしてもすぐ突き指をしてしまうぐらい運動神経も 良く ない方です。 でも、自分の目の前にあることを一つ一つ、一生懸命にやっていたら、自然に道が開けて来ました。 それから、友達や親や先生といった自分のまわりの人たちを大切にすること。 人との出会いがチャンスを生み出し ます。 僕は単独で世界の7大陸最高峰の登頂をめざしているけど、多くの人たちの支えがあるから、 挑戦することができ ているのです。

(取材後記) 誰にでもあるきっかけから、世界で誰も達成していない7大陸最高峰単独登頂を目指す北海道在住の登山家、栗城史多さんにお話を聞きました。いつ命を失うか分からない過酷な環境をいくつも乗り越えてきた栗城さんが話してくれたことは「目の前にあることを、一生懸命にすること」と「あきらめないこと」「まわりの人を大切にする こと」ということ。それにしても、何かを始める「きっかけ」はどこにあるのか分からないということを再認識した時間でした。

栗城史多 オフィシャルホームぺージ http://kurikiyama.jp/