第3回 株式会社竹中工務店 田中 聡さん

『感動する気持ち(感性)を持つこと』

yumetan_l
株式会社竹中工務店 北海道支店 作業所長 田中聡さんは、北海道十勝地方生まれの十勝っ子。 株式会社竹中工務店北海道支店の作業所長です。夢探(ゆめたん)のシンボルでもある 札幌ドームの建設にプロジェクト・メンバーとして携わったご経歴の持ち主です。 「建築物を建てるプロジェクトは演奏会のようなもの」「建築主は演奏会の主催者、設計図は楽譜。 そして現場で働く人々がオーケストラ。作業所長は最高の演奏を披露するため、みんなが力を発揮 できるようにする指揮者の役割です。そして、その施設を利用してくれる市民の皆さんが演奏会の 観衆です。」と話す田中さんに、夢探に参加する子どもたちへのメッセージをお聞きしました。


私が小さい頃になりたかった職業は、大工さん。 小さい頃からものづくりが大好きで、模型工作や プラモデル、時にはブリキ板に銅線をコイル巻きにして モーターを作ったりして遊んでいました。

高校生の頃は地球物理、気象などに興味があり、 その方面の大学を目指しましたが、失敗してしまいました。 それで室蘭工業大学の建築工学科に進みましたが、 今思えば建築工学科に進んで良かったと思っています。 再び、ものづくりの楽しさを思い出したからです。

大学を卒業後、竹中工務店に入社しました。様々な プロジェクトに携わり、約8年前に札幌ドーム建設 プロジェクトのメンバーになりました。 私はドーム建設の経験が無かったので、担当した 53,000平方メートルの屋根は本物の山のように 感じました。どのようなものになるのか想像も出来ません でしたが、「やり遂げる」という強い意志で取り組みました。 仕事で様々な難題に直面した時、小さい頃から色々と 工夫して遊んでいたという経験が役に立っています。 そして解決のヒントは、いつどこにあるかわからなく、 今日見ていることがある日突然、解決のためのヒントになる こともあります。自分の周りの事に感動し、向き合い、 気持ちが揺り動かされる感性が大切だと思っています。

入社後も長期の休みを利用して、興味があった イタリア・スペインの中世都市の建築を見て回りました。 数百年前に建てられた町並みは感動の連続です。 子どもたちにも感動する気持ち、感性を持って欲しいと 思います。それから夢を実現するために必要なことは、 夢をあきらめないこと。そのためには毎日のたゆまない 行動・努力の積み重ねが大切です。 一人で夢を追いかけるよりは、できるだけ自分の回りの人々 とかかわって進んだ方が、楽しいし充実感も大きくなります!

取材後記 「札幌ドーム建設中、子どもが地下鉄の改札口に貼られていた札幌ドームのステッカーを指差して、 お父さんが作っている札幌ドームだ!と言ってくれたことが嬉しい思い出です。」という田中さん の印象は物静かなやさしいお父さん。でも、子どもたちにメッセージを語る田中さんは情熱的でした。 この仕事のやりがいは「かたちに残り、将来にわたって多くの人が利用してくれること」と言う 田中さん。このインタビューのために多くの時間を割いて準備して頂いた資料を見て、何事にも 一生懸命に取り組まれている誠実さあふれる人間性を感じることができました。(たかたん)


株式会社竹中工務店 http://www.takenaka.co.jp/