第7回 ピアニスト 井口真由子さん


『喜びや情熱を、音楽を通して伝えたい。 そして全世界の人が幸せになれますように』


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ピアニスト井口真由子さんは京都に生まれ。4歳から北海道へ。井口さんは、ソロではルネサンス期のクラシックからジャズ、加古隆・久石譲などの日本人作曲家と幅広く演奏し、アンサンブル形態でもトランペットやギター、マンドリンの名手と言われる方々との共演、ソシアルダンスの花岡浩司氏とのコラボレーションショーなどジャンルや形態を問わない公演活動を続けています。(井口さんのプロフィールの詳細は公式サイトhttp://www.igumayu.com/をご覧ください。)そんな井口さんより夢探メッセージをいただきました。


ピアノを始めて今年で、はや26年。 いまや、そばになければ不安でたまらなくなるくらい私にとって 音楽は欠かせない存在です。

でも学生時代は、ピアニストになる自信はあまりありませんでした。毎日の練習がとてもつらく、頑張ったつもりでも思うように成果がでない、練習があるからお友達と遊んだり、テレビを見たりすることもできなかったため息苦しかったのです。

どうしてもピアニストにさせたいと願っていた母とはいつも対立。隙あらば怠けようとする娘に、母は苛立ち、娘にむかって物を投げる。娘の大切にしてたものを壊す、そして娘は泣き喚く・・こんな風に毎日言い争いをする母娘に、父と弟が苛立って参戦する・・こんな毎日でしたから、ピアノがあるからわたしたちは不幸なんだ、と思っていたこともありました。

中学2年のとき、学生コンクールに予選落ちしたのをきっかけにやめよう」と決心し、まったくピアノを弾かない日が続きました。

しばらく離れていると、あることに気づいたのです。「ピアノを弾かないわたしは、いったい何者なのか?」 「成果を出さずままやめていくなんて、今まで頑張ってきたことは、いったいなんだったのか?」「これまで精一杯応援してくれた方々を簡単に裏切っていいのか?」

もやもや悩んでいたところ、「ひとつのことをやり遂げられない人間に、ほかに何ができるのか?」「かなえたいことがあるなら、叶うまでやりつづけろ」 という父の言葉で思い直しました。

「音楽高校受験までがんばってみよう」から始まり、大学進学の際には「大学卒業までがんばろう!」と自分を奮い立たせ、気づいたら素晴らしい先生方に囲まれて7年間の音楽一貫教育を受けることができていたのです。

音楽関係とはまったくど素人の母ですが、一流の先生に習い、音楽学校に入学させてくれたことは、母の愛情の賜物です。

そうして続けてきた結果、大学から研究課程へ進学することができ、学校代表で演奏会に出演させていただけたり、素晴らしいアーティストとの共演経験や 大きな舞台を経験させていただくことができました。

音楽を通じて、ひとつのことを突き進む情熱や、聴いて下さったお客様と、言葉を超えて共感し合える喜びを、強く感じることができたのです。そして私自身、真摯に音楽に向き合っていく大切さを、強く感じました。

時にはへこんだり、悩んだりすることもあるでしょう。(私も今後、きっとそれらが襲ってくると思います・・)周りが見えなくなるくらい落ち込んだときにこそ夢の力を信じれば信じるほど、新しい視野を広げてくれると思いますし、乗り越えるエネルギーを与えてくれると思っています。私はこの喜びやエネルギーを、音楽や音楽に関わるたくさんの方々から教わりました。

ですから、今度は私が一人でも多くの人に音楽を通して大きな喜び を伝えることができたら、私にとってこんなにありがたい喜びは ありません。夢を探す情熱が、その後の夢をかなえる努力に変わり、それらの積み重ねや経験がその人の心を豊かにさせ、お金にはかえられない心から充実した幸せをきっとつかめるはずとわたしは信じています。

 

【取材後記】
井口さんは、9月6日に実施した札幌市立高等学校を対象としたNew Challenge プロジェクト(情報・メディア編)にも取材先として協力していただきました。今回の夢探メッセージは、直接、井口さんが書いてくれた文章を夢探事務局に送付してくれました。お忙しいところありがとうございました。


井口さんの公式サイト http://www.igumayu.com/