『継続は力である』
学生の頃はたくさんのアルバイトをしていました。学生のうちはアルバイトをしておいた方が良いと思います。お金のためではなく、社会というものを体験しておくことが大切です。挨拶にしろ、アルバイトを経験した人としていない人では全然違ってくると思います。
この仕事で大変なことは、冬から半年間休みがないことです。朝は6時前には工場に入っていますね。また、麹を手作りする工程では、麹室が服を着ていられないくらいに暑いことと、24時間体制で作るので、麹室の外に布団を敷いて、交代で寝て作業を行うことも大変です。逆にこの仕事の魅力は満足感ですね。自分が作っているお酒の味を愛してくださっているたくさんのお客様に対して信頼を裏切らない酒造りをしているという満足感はあります。だから手作りにこだわっています。
私の悩みは若者に日本酒の良さがあまりわかってもらえないことですね。対策としては新商品の開発を行っています。梅酒などのリキュール系を、焼酎ではなく日本酒を代用すると、風味が柔らかくなるんですよ。健康に良いというのも特徴ですが、健康に良くてもおいしくないと意味がないので、柔らかな風味という点を特に紹介したいです。 将来を担う子供たちに伝えたいことは、継続することは大切だということです。その時はつまらないと思っていても、やっていくうちに新しい面も見えてくるでしょう。続けたからこそ見えてくる面もあると思います。
【取材後記】 私たちの、工場を見学したいという要望に快く応じ、丁寧に説明をしてくださった佐藤さん。札幌唯一の蔵元として、「この町に蔵元があるということは、この町のお酒があるということを市民の方に意識してほしい。」とおっしゃっていました。様々なこだわりの中から、おいしい日本酒が生まれるのだと気づかされる時間でした。お忙しい時間を割いていただき、ありがとうございました。 (記者:岡村陽子・石村達也 写真提供:日本清酒株式会社札幌酒造工場) ※今回の取材は、小樽商科大学(3年生)のインターンシップ生が取材をしました。
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私は学生の頃、化学が好きでした。化学には工業化学と生物化学があって、私の場合は生物化学に興味がありました。その知識が今の仕事に結びついているのでしょう。
実は最初はこの仕事に就きたいとは思っていませんでした。私は和菓子が好きだったので、食品関係に進みたかったのですが、手に職がない学生は、技術ではなく企画などの職人とは違う仕事にしか当たることが出来ないことがわかり、知人からの紹介で今の会社に入社しました。
基本的に機械化できない工程はないと思いますが、手作りと機械の違いは、手作りの方がきめ細かいということです。手作業だと手で温度を感じ取って、おいしいお酒を作りたいという気持ちを即座に行動に移すことができます。



