第17 回 有限会社 凛 遠藤 美紀さん


「他人からどう思われているか気にしすぎないで、やりたい事に向かって行こう!」


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みなさん、こんにちは! 古着屋さんを利用した事はありますか?割安感のある古着屋さんから、ブランドものや希少価値のある高価な服を取り扱うお店まで様々ありますよね。 今回のお話は「YunYun」「ヴィンテージ・クローズYun」など高校生、大学生、OLをターゲットにした古着屋さんを札幌市内に6店舗展開している有限会社「凛」の代表取締役・遠藤美紀さんです。よろしくお願い致します!




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今の高校生は就職するよりも、進学する人のほうが圧倒的に多いのですが、遠藤社長は月寒高校卒業後、地元信用金庫に就職されたそうですね。なぜ就職の道を選ばれたのですか?


 初めは、「北大に行こう!」と思っていましたが、先生に「無理ですねー」と言われ、次には、子どもが好きなので教育大に行って先生になろうかなと考えたのですが、教師をしている母に「教師の大変さが分っていない。子どもに好かれるだけではダメなのよ」と言われてしまいました。

 また、演劇が大好きで「東京に行って芝居をしたい!」という気持ちも強くありましたが、すぐ下の弟が優秀で医学部を目指すということになったのです。学費の援助が必要と考えて、就職することにしたのです。


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就職活動での会社選びは迷いませんでしたか?


男女平等でお給料が高い所というのが基準でしたのでそんなに迷いはなかったですね。当時は男女でお給料に違いがあり、女性はお茶汲みやコピーとり、きれいなお嬢さんで社員のお嫁さん候補なんて会社のほうが多いくらいでした。当時ではめずらしく男女平等をうたっていた信用金庫の就職試験を受け、採用後は役員秘書に配属されました。でもね、私ってずるくてね、心の中では、自分のレベルよりうーんと高い会社に背伸びして入って、余裕もなく必死に働くよりも、自分が1番になれて余裕をもっていろいろなことに挑戦できる環境がいいなと思っていたんです。


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余力がもてるかどうかまで考えていたんですね。札幌信用金庫の社員時代に挑戦されたこと、ぜひ教えてください!


理解のある上司に恵まれて、沢山のことに挑戦しました。まずは役員秘書、次に研修担当、それから社員を採用するリクルート担当、最後にPR・広報担当をつとめました。 仕事をしながら、北海学園大学法学部の夜学に通い、卒業しました。社会人になると、分からないことには自分で答えを出していかなくてはならないので、勉強を続けようと考えたんです。 研修担当を任されているときには、社外で実施されている様々な勉強会や研修、フォーラムなどにも参加させてもらいました。積極的に活動していたことがきっかけで世界女性会議にも出席しました。

 プライベートでは演劇が大好きな事、祖母に連れられて日舞を習った経験が少しですがあったことから、ご縁があって藤間琴苑舞踊団に所属しました。外務省の日中友好行事の一環で中国公演に行ったこともあります。歌舞伎や日舞の要素を取り入れた、何度も着物衣装を早変わりさせる演出は、ものすごく好評でしたね。そうそう、起業へのヒントとの出会いはこのころです。


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どんな出会いだったのですか?


29歳のころでした。世界女性会議でお友達になったロサンゼルス大学の教授に招かれて大学のキャンパスを訪問した時です。キャンパス内でフリーマーケットをやっていたんでよ。日本では米軍キャンプでガレージセールをしているくらいで、まだフリーマーケットはありませんでした。

 それをきっかけに、信用金庫の営業マンと一緒にフリーマーケットを企画をしたんです。お客様の不用品をお預かりし、フリーマーケットを開催する。売り上げの半分はお客様の口座に入金し、残りの半分は福祉基金に寄付していただくという内容です。

 これが大人気になりました。会場のビルの入り口には開始時間前から長蛇の列ができてしまい、交通整理をしなければならないほどでした。フリーマーケットに参加するために口座を作って下さる方も沢山いらっしゃいました。このイベントは秋と冬、年2回の開催で3年ほど続きましたね。 そのときにビジネスモデルとしていける、と思いましたね。


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お店を持とうと思い始めたのはいつだったのですか?


実は、信用金庫新設の恵野支店長に立候補し、落選してからなんです。34歳のころですね。

 自分がどう生きていきたいのかを考え直したのです。子どものころから自分のことは自分で決めたいという強い気持ちを持ち続けてきましたし、上司の指示命令の中で組織の一員として仕事をするには忍耐が必要です。いつか社長になって思い通りの仕事がしたいという思いもあったのですね。そのころたまたま、札幌にあったリサイクルブティック「ヴィンテージ・クローズ0324」の経営が悪化して、お店を買い取ってくれる方を探していたのです。母の名前でお店を買い、昼はアルバイトを雇い、信用金庫の仕事が終わった夜や土・日・祝日にはお店へ行って仕事をしていました。


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自分の生き方を考えて、どうしたいかを描いたうえでお店をもつ決心をしたんですね。でも、会社とお店の両方かけもちなんて大変そう!


 そうですね、就業時間中はきっちり信用金庫のお仕事に没頭し、会社を出てお店に移動している間に頭の中を切り替えるという毎日でしたね。お給料を頂いていますから、仕事中にお店のことを考えるなんてもってのほかですからね。 とっても嬉しかったのは友達の応援です。お店のオープンパーティーを開催したら150人もの友人が集まってくれたんです。一番心強かったのは小学校、中学校の幼友達ですね。ものすごく応援してくれました。パーティー前は会員数が120人くらいだったのが、パーティー後は500人にも増えたんですよ。 会社に内緒のまま2店舗目も出店しましたが、最後のほうは会社の方も薄々気付いていたと思います。お店2店舗と信用金庫のかけもち状態を49歳まで続け、勤続30年で信用金庫を退社し、有限会社「凛」を設立しました。その後はキャリア女性(中高年)、OL、男女学生など、ターゲットにあわせて6店舗にまで増やすことができました。


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最後に遠藤社長の夢と、読者へのメッセージを聞かせていただけますか?


 今も勉強中ですが、目標は事業再生士という資格をとることですね!北大の大学院で勉強しています。それから最近アクセサリーのデザインも始めたんです。絵も大好きなので、美術館で売っている図録集めも趣味です。図録や美術書を見て楽しむサロンをつくってみたいなーと思いますし、夢や目標がいっぱいです。 夢探メッセージを読んでくださっているみなさんには、他人からどう見られているか気にしすぎないで、やりたい事にどんどん向かっていって欲しいですね。個性を早く確立して自己の差別化をしましょう。 社会に出たらやらなくてはならないことがたくさんあって、劣等感を感じている時間はないくらいの毎日になります。社会は楽しいものですよ!


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「やりたいなー」と思っていることをそのままにしないこと、人目を気にせずやってみることは大切ですよね。素敵なメッセージ、そしてたくさんのお話、ありがとうございました。


【編集後記】

「おおらかにかまえて、明日があるさ!って前に進むんです」と話す遠藤社長。もっともっとお話を聞きたい!と思ってしまうほど多彩な経歴の持ち主でした。取材中にもお客様からの電話が入ったり、備品や商品を店舗に運んだりと大忙し。プライベートでは長唄の発表会で国立劇場の舞台に立たれる予定もあるそうです。「職業に貴賎はない。どんな人も大切にしなければね。」とパワフルに笑う遠藤社長にとっても惹きつけられました。(あきたん)



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