キャリア教育との出会い(4)

R社でのキャリア・カウンセラーの講習(GCDF-JAPAN)は新鮮そのものだった。
「働くこと」と「生きること」がつながったような気持ちになった。
自分自身がオトナになりきれていないことや、弱点をそのまま受け入れる気持ちにもなっていった。

一方で、北海道全域を周り「一人あたり50分程度のカウンセリングでうまくいくのだろうか」と不安もあった。

「新規高卒者就職支援プロジェクト」は北海道が主催。現在ジョブカフェ北海道で行われている「学校派遣カウンセリング事業」の前身にあたる事業で、違うのは、高校へ出向いて行うのではなく、土日に高校以外の会場で1日目はセミナー。2日目にカウンセリングを行うものだった。

セミナーは、これまでの経験が役にたった。保険会社にいた頃も新商品の説明会や、代理店研修会にもかかわらず、拍手をもらうことがあったし、コンサルタント時代はビシビシと嫌になるぐらいしごかれていた。

そしてカウンセリング。他人(ひと)の話を50分間、傾聴することは予想以上に体力を消費することがわかった。多い時で5~6人の高校生とのカウンセリング。カウンセリングが終わった後は、眠たくて眠たくてしょうがなかった。
傾聴だけではなく、的確な助言など進路決定に対して自発的な行動を促す気づきも与えてあげなくてはならない。毎日が勉強の連続だった。

いまこうして振り返って見ると、とその頃勉強した財産が今に生きていると思う。

そして、その日がやって来た(NHKのいま歴史が動いた みたい・・・)

とある定時制高校の生徒がやって来た。
守秘義務の関係でその話をここには記載できないが、衝撃を受けた。
「カウンセリングだけでは解決しない問題がある」

そこから、キャリア形成やキャリア教育という分野があることを知り、その世界を勉強しはじめた。

R社での半年はあっという間に過ぎていった。

当時、ジョブカフェ事業が全国のいくつかの地域で展開されるということを、R社の担当者から話を聞いていた。一緒に働いていた仲間も北海道でもジョブカフェが出来ることを期待していたが、R社は北海道ではやらないということを知り落胆していた。

僕は大阪でジョブカフェができたら、そこに行こうと決めていた。こういったプロジェクトの創業にかかわりたかった。
かみさんも賛成してくれていたが、だんだん無口になっていった。

そんなある日、いまの会社から電話があった。一度受験して落ちた「いま」の会社からである。
「いま、どんな仕事しているの?保険の仕事があるんだけど、一度話を聞いてみてくれませんか?」というものだった。

僕は大阪に行く前に、本番の面接を受けて、それをセミナーなどの材料にするつもりで、気軽に面接に行くことにした。

当日、僕の履歴書と職務経歴書を見た担当者が「ちょっと待って。うちでやってみない?」と言われ、直ぐに社長との面接がセッティングされた。

(つづく。  次回で完結を目指します)